この冬どっぷりと使っていたRobert WrightのTED.Talk "Evolution of Compassion"や"The Moral Animal"と大きくオーバーラップしている。NHKでは心といっているが、Compassion / The Golden Ruleのことである。
シリーズ1回目は、氷河期の飢餓を経て、人が家族以外に思いやりを示すようになることが描かれていた。氷河期の前後では、黒曜石のナイフの拡散範囲が大きく異なるそうだ。
compassion (思いやり)がkin selection(血縁淘汰)を超えることを考古学データによって証明するというアプローチ。人は交易を通して思いやりも広げて行ったことになる。
2回目は、飛び道具がもたらした人の進化についてが、テーマだった。
私自身は、終盤の共感に関する実験が、面白かった。実験では、被験者に脳の電位を計測できる装置を取り付け、映像を見せる。映像を見たときに、脳のどこの部分が活発になるかを測定することで、人の感じ方を測る。
実験では男の人が殴られる映像が流れる。まず、なにも説明せずに見せた時と男性対する情報を与えたときとでの変化を調べる。その情報とは、「この人は悪いこと」をしたという情報である。
情報が与えられなかった時、映像の人が殴られると痛みを共感するのに、情報が与えられると、痛みを感じないばかりか、安堵や快感すら感じる。まさにライトが語った「思いやりの例外」に他ならない。
実験では男の人が殴られる映像が流れる。まず、なにも説明せずに見せた時と男性対する情報を与えたときとでの変化を調べる。その情報とは、「この人は悪いこと」をしたという情報である。
情報が与えられなかった時、映像の人が殴られると痛みを共感するのに、情報が与えられると、痛みを感じないばかりか、安堵や快感すら感じる。まさにライトが語った「思いやりの例外」に他ならない。
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