Sunday, May 12, 2013

Bonitos in early summer / 女房を質に入れても…

目に青葉、山ホトトギス、初鰹。

5月です。ゴールデンウィークも終わったし、あとは夏休みまでしっかり働くだけ。とはいえ、カツオのおいしい季節。復習もやっと中盤。自分の仕事や興味の外にあることでも表現ができるってことがかなり苦手。これはね、実はね、日本語でもとっても苦手なことなのだ。嫌いなことは極力避けて通ってきたもんね。


日本の文化を紹介するという比較的優しいテーマを復習中。
どうせなら、表現がどこまでできるかやってみようっかってわけで、暴挙に出ていました。

「女房を質に入れても食べたい初鰹。」これを翻訳して伝えてみようと。

さてさて、これは
・江戸の人たちは、季節の走りを珍重した。
・初物を食べると75日寿命が延びると。
・初物は高い。でも江戸の人たちは貧しい。でも食べたい
ここまでは、どうにか言ったけど、肝心の「女房を質に入れる」の個所

上手い表現が見当たらず、ダイレクトにお金がないから女房を売ったと言ってしまった。先生からは、
「貧しい人が娘を売るというのと同じか」
と。

「女房を質に入れても、食べたい初鰹」。

肝心なのは、「入れても」の「も」。文法的にいうと、これは助詞「も」で「極端な事柄を提示し強調する」という用法だ。

たぶん、これは、現代とは違い、質草にできるものはないから、女房を質に入れる。でも、薹(とう)が立った女房なんて売れやしない。だから洒落なのだ。だって、娘を売り飛ばしてカツオを食べたら、ただのろくでなしだ。

あとからよく考えてみたら、これは江戸流のテレもちょっとあるように思う。売り払うのではなく質草にするってことは、あとで取り戻すってことなのかな?なんとかかんといっても、古女房かけがえがないってことなのかもね。

めずらしく、日本の話になってしまった。



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