ひどい発音で、ひとつ思い出したことがある。
かつてのポスは、ひどくポジティブな人で、他の人ならひどくへこんでしまうような結果にも、「これはエンカレッジな結果」とどこ吹く風といった風だった。それは時に、負け惜しみのようにも、現実を正しく受け止めていないようにも思え、一緒に働いている部下たちはひどく気分を害し、一度などは、怪しげな言葉はやめてくれと露骨にいやな顔をしたこともあった。
encourageとは、勇気づける、鼓舞するという意味であり、encouraging resultsとは、いってみれば自分を奮い立たせてくれるような、鼓舞するような結果という意味になるだろうか。
この前の冬に久しぶりに、ボスと忘年会で顔を合わせた。思い切って聞いてみた。
彼の思い付きだと思っていたこのフレーズには、本家本元がいたのだ。彼の北米での留学のときに師事した中国系の教授が、そうだったのだ。研究の成果が出ず、予算取りに失敗しても、エンカレッジな結果とへこむことなく再挑戦したという。さすが、大陸からアメリカにわたってきた人の強さは違うわけだ。
早くそれをいってくれよと、ちょっと恨めしい気になった。
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