The 7 things Bob told me /あなたのコミュニケーション力をグレードアップする7のヒント (5)
(5) 普通とちょっと変えてみる。手書きで書いてみる。白以外の紙に 書く。印象的な名前をつけてみる。(ちょっと大げさでもよい。)今日は、心に残るメモについて話をする。 メモと言っても、電話メモなどの用がすめば捨ててしまうといったたぐいのものではない。ずっと相手の手 元に捨てずに取っておかれるだろう。ただ、今日の話には、単なる偶然から生まれた結果オーライも含まれていることを最初にお断りしてお く。
Dream Sheet。これは、プレゼンテーションの原稿をつくるためのBobが手渡してくれた1枚のメモ だ。緑の紙に手書きで書かれているので、書類 の山で迷子になったりはしない。
メモにはプレゼンテーションに必要な構成 と、各セクションで有効な言い回し書かれている。このメモに沿って、言い回しを並べて、言葉を当てはめてカスタマイズするだけで、プレゼ ンが完成する。ビジネスを成功への導いてくれる、夢を 現実にしてくれるというわけで、Dream Sheetと言うわけ だ。
最近の日本では、プレゼン・ブームといっ ていいくらい、書店に行けばプレゼン関連の本や雑誌は山のように並んでいる。TVで も番組ができるほど人気だ。Dream Sheetに書かれている内容は決して目 新しくない。ちょっとした本やWebを開けば載っているほど普通でシンプルな内容 だ。
これを手渡された経緯(*)(**)について書いてお く。あるとき、宿題で作ってきたプレゼンがあまりにもお粗末だった。「次週、資料を持って説明をするね」というBobの予告通りに、渡されたシートがDream Sheetだ。たぶん、何かのテキストをコピーしてくるだろうと思っていたので、手書きのシートは、ちょっと嬉しかっ た。本当は、プリンタを持っていないという単純な理由かもしれないが、手書きって心がこもっているように思っていて、うれしいものだ。
Dream Sheetは、プレゼンの授業やその準備だけでなく、仕事でプレゼンを作るときにも使って いる。だから、やわらかい透明のファイルケースに入れていつも机の書類を入れる引き出しの一番上に入れているし、発表の時には必ず持って いく。まるでお守りのようだよね。
少し前のこと、会議であまりにも緊張しす ぎたために、演台にDream Sheetを忘れてきてしまったことがあった。席 に戻って手元にない。随分あせった。なくなったらどうしよう。蒼くなった。Coffee Breakの時に演台にあったときには、ほっと胸をなでおろした。
最近、Bobに尋ねてみたところ、どうもDream Sheetというのが私の聞き違えらしいことがわかった。でも、やっぱりこれは私にとってDream Sheetなのだ。Bobに 習い始めて以来、私の仕事は上向いている。特に海外向けのビジネスでは、1年前には想像できなかったような仕事がくるようになった。
→「The 7 Things Bob Told Me (6) 第一印象に振り回されないで」
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