Thursday, August 16, 2012

TED:Tali Sharot on The optimism bias

“We're optimistic about ourselves, we're optimistic about our kids, we're optimistic about our families, but we're not so optimistic about the guy sitting next to us.”

人は現実よりもより楽天的に考える。

癌にかかるのも離婚をするのも家族の行く末も実際におきる数値よりも遥かに低く見積もる。これが楽天主義のバイアスというものだ。例えば実際の数値を聞いたとしても自分や自分の身近な人には、起こらないと考えるものなのだ。

そして、人はこれから先楽しいことが起こるだろうと期待して待つのが好きだ。例えば次に日から仕事が始まる日曜よりは、これから週末が始まる金曜の方が好きと答える人が多いのは、典型だろう。Taliは、これについて面白い実験をしている。誰でも好きなセレブとキスできるとしたら、一番期待値が高くなるのは3日後というのだ。今すぐでも、1年後でもなく。3日後というのは、確かに、ワクワクが継続できる時間だ。

更に驚くべきことに、こうした楽観主義のバイアスは、人の脳の働きによって起こることを突き止めている。人間の脳では、いいニュースと悪いニュースとでは、脳が受け止める領域が異なり、良いニュースを受け止める部分に電気信号をかけて干渉を起こすと、楽観主義のバイアスは消えてしまったというのだ。

日本人には、欧米に比べて悲観論者が多いという。でも、待てよ。よく考えれば、彼らは悲劇的な結末を待ち望んでいるわけでなく、多分最悪のケースを想定することで、これ以上悪いことは絶対ないと思うちょっとねじ曲がった楽観主義者なのだ。

私自身は、自他ともに認める超楽観主義者。ということは、私の脳は、特に良いニュースを感じ取る部位が他人よりも発達しているってことなんだろうな。でも、これこそが楽観主義のバイアス何だろうね。

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