数学的な発想をもたないと仕事のできない人になる
数学的な発想が仕事に役に立つという。 数学科出身の私としては、やっと数学に脚光が浴びたようでうれしい。 でも、待てよ。これは数学"的"な発想であって、数学そのものではないようだ。
私の周りには、いわゆる数学科出身の人というのが結構いる。(とても失礼ではあるが、)しかも彼らは、人もうらやむ超難関名門大学の出身で修士号までもっていたりする。確かに、我々凡人には到底理解不能な純粋数学を愛情たっぷりに語ったり、数学以外にも他の人が知らないような色々なことを知っていたり、すごく奇抜なアイデアを思いついたり、何カ国語 も外国語を"知って"いたりする。でも、言語を使ってコミュニケーションするのはとても苦手みたい。
どうも、彼らの中では、たぶん、数学に打ち込んでいたころで時間が止まっていて、ガロア (*)な自分が本当で、今の数学以外のことをやっているのは、かりそめの姿なのかもしれない。
彼らにとっての数学と言うのは、不治の病なのかもしれないなあと思うのだ。(取りつかれたら最後、一生逃れられない…。)
(*) 恋と革命と数学に生きた、19世紀フランスの数学者。恋敵との決闘に敗れて(本当ははめられて)亡くなった。
昨今のノーベル賞を見ても分かるように、特別な知識や発想だけではだめで、誰かとその知識をシェアしないことには価値が認められない世の中なんだなあと思う。ジョブズもゲイツも、そしてザッカーバークも相当独善的で偏屈なヤツではあるもののコミュニケーション力は高かったりする。
頭の良さも時代によって変わるんだね。
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