今年最後のレッスンは、担当の先生のスケジュールの都合で、ピンチヒッターの先生がやってきた。
温厚で日本の滞在期間も20年以上と豊富なカナダ人の紳士。服装や会話の感じから、奥様は日本人だろう。たぶん今週は、母国でクリスマス休暇をすごす同僚たちに変わっててんてこ舞いの一週間だろう。TVでコマ―シャルをしているような語学学校やカルチャースクールの先生でグループレッスンあれば、人気の先生だろう。とても感じのよい人だった。
それに、早く話そうとするあまり、単語の区切りがあいまいになって不明瞭になっているという指摘は正しいと思った。"You garble your words(言葉がぐちゃっとなってくっついているよ)"とはうまい言い方だ。
しかし、ビジネス・コミュニケーションのプライベートレッスンとしてはちょっと残念だった。こちらの期待値が高すぎるためでもあるけど。たとえば前の生徒と全く同じ話というのは、ちょっとね。それに、中級者や上級者なら絶対にしないような、間違った話し方の冗談というのは、ちょっと笑えないなあ。スポットレッスンは、先生の側としてもモチベーションがあがらないものだからしょうがない。
今回よくわかったのは、日頃自分が如何に恵まれたすばらしい授業受けていたかということ。発音や文法について正しく指導してもらえる…日常の練習方法も含めて…ことはもちろん、課題を徐々に難しくしていくことで、上手に自分のモチベーションを引き出してもらえる。自分はいつもこんなすばらしい授業を受けていたのだ再認識した。
たぶん、こうしたプラクティス以上に、すばらしい授業と思ったのは、英語が話せるようになったらどういう世界が待っているのかを、垣間見せてもらえたことなのかもしれない。TEDやBloggingheads.tvのような、しっかりものを考え、ものを発言し発信していく世界があるのだと知ることができたのは、とても貴重な体験だ。
「あなたはいったい何者なの?」こんな質問をしたら、どんな答えが返ってくるのだろうか。
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