Wednesday, December 21, 2011

Bloggingheads.tv vs Japanese Globalization / 僕たちは予定調和の中にいる

ちょっと前、ロバート・ライト(Robert Wright)のベストセラー「モラル・アニマル」を薦められた。その際に、彼の近年の活動の場であるBloggingheads.tvについても紹介された。

Blogging.head.tvとは、Wiki[JP, EN]書いてあるとおりだが、政治信条の異なる二人がオンラインで時事問題について討論する様子をWebカメラで撮影したものを、左右に並べて配信している。大まかな、タイムテーブルはあるものの、Closed Captionなどは一切ないので、理解するには、英語力だけなく、政治的な素養もかなり要求される。

断っておくが、私は政治的な素養も英語力もきわめて低い。なので、以下はかなりの暴論であることをお断りしておく。(Bloggingheads.tvを紹介した人も、まさか私が聞くとは思っていないだろう。なぜなら、誰よりも私の英語の’つたなさ’を知っているからである。)

どうせ聞くなら、筋のよさそうなものをと考えて、Robert WrightとAlexey Sidorenkoとの対談を選んだ。Alexey Sidorenkoはモスクワ生まれで、アメリカ留学の経験もあるロシア人の若手のジャーナリスト。対談というよりは、最近のロシアの政治事情について、Wrightがインタビューするといった性格のもの。

とにかく内容を聞き取るのが精一杯。「最後まで投げ出さず聞く」というきわめて低い目標のため、感想を述べるに至らない。それでもいくつか、興味深いことがあった。冬休みに聞きなおすつもり。リスニングの能力が欲しいと心底思った。(それから、知性も)

日曜の朝にTVでやっている討論番組のように予定調和にならず、さりとてけんか別れに終わらず、友好的に信条の異なる同士が語り合うというのは、日本のメディアでは不可能に近いだろう。日本でできたとしてもメディアは取り上げたりしないだろうな。

TEDも衝撃的だったが、英語圏にはこうしたしっかりものを考え討論(Discussion)し対話(Dialog)する文化があるのだということを実感した。(もちろん、Bloggingheads.tvに登場するのも見て楽しむのも、English Native Speakerでもいわゆるインテリに限られると思います。)

このところ、日本でGlobalizationの言葉を聞かない日はない。しかし、日本人がいうところの世界と戦っていくにはこうしたしっかりものを考え発言する人たちと、合間見えていかなくてはならないんだなあと感じた。冷静に考えると、空恐ろしいものである。

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