Monday, March 19, 2012

TED:Clifford Stoll on ... everything

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Clifford Stollは、私のヒーローだった。ちょっといいすぎかな。

でも今から20年ほど前、プログラマをはじめたころ、大きく影響受けた人の一人だ。高々数セントの課金の齟齬をたどっていたら、KGBのハッキングにぶちあったという「かっこうはコンピュータに卵を産む」の作者。

(*1)この本の面白いところは、KGBを後ろ盾とするハッカーの勧善懲悪ストーリーともよめるし、80年代のコンピュータセキュリティ創世記の入門書とも読めるし、Clifford自身の素敵なラブストーリーとも読める。

タイトルは”Everything”とあるけど、いったい何を語るんだろう?彼は中々答えを出さない。舞台をうろうろと歩き回り、手を振り回したり、髪をかきむしったり…。公演の前にちょっと前に話したいことをメモしてみたと掌に書いたものをカメラにかざしてみたり、…TEDの講演者でちょっとこんな人いないよね。…、最初は天文学について語ると見せかけて、コンピュータに移ったと思ったら20年前の話は古いよねとあっさりと、クラインの壺を手にとってみたら今度はディレクターチェアに腰掛けたクリスアンダーソンをぐるぐる回してみたり、とにかくせわしないことといったらこの上ない。

最終的には、中学生に大学レベル物理を教えていることを話すのだけど。ここからは、かなり面白いので実際に視聴することをお薦めします。

ちょっとだけ気にかかるのは、講演を行ったのは2006年で、かれこれ6年が経過するのだけど、当時の彼の連絡先のリンクが切れていること。今彼は何をやっているんだろう。

ちょっと息継ぎなくあれこれと書いてみた。そうCliffordのTalkスタイルに敬意を表してね。

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